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研究室の紹介LABORATORY

研究室の紹介

郷田研究室郷田研究室

研究分野:建築計画
専攻分野:建築・都市計画、建築設計

現代都市においては、一個の建築を設計するという実践的な視点にたって、建築単体やその集合体としての地域や都市の空間を見直すこと、その中からより豊かな環境を形成していくための計画技術を導くことが重要であると考えます。研究室では、実際の建築・都市空間を読み解く力を養うために徹底的なフィールドワークを行い、客観的データの収集と数理的な分析手法に基づいて空間の評価を行います。最近の研究テーマは、アジア・ヨーロッパにおける都市住居の空間構成に関する研究、建築・都市の空間形態に関する研究、まちづくりの空間デザインに関する研究、などです。都市住居の研究では、都市開発とともに急速に失われていく高密度住居を求め、東京、京都、ハノイ、バルセロナ、ソウル、北京、上海、香港と駆けめぐってきました。まちづくりの空間デザインでは、実際に東京の下町・深川の商店街の再生に取り組んでいます。

坂牛研究室坂牛研究室

研究分野:建築意匠、設計
専攻分野:建築意匠、設計

主な研究テーマ
(1) 建築都市の実態論としての公共性分析
都市建築内外部における公共(自由)空間の抽出を通して都市の性格を分析する
(2)建築意匠の社会構築論としてのメディア分析(メディア論)
建築専門誌、一般誌、新聞などの言説、写真の分析。意匠テーマを決めてそのテーマに関わる言説を抜き取りそのテーマが継時的にどのようにとらえられてきたかを分析する。
(3)建築意匠の実態論あるいは社会構築論としての次のような問題系分析
ジェンダー、視覚、他者、消費、倫理、階級、グローバリゼーションこれらは未だ手をつけていない分野ではあるが今後「建築社会学」領域として研究を進めていきたい
ポリシー
(1)設計力をつける
設計とはある意味では運動能力である。与えられた条件に対し速やかに解を出すための建築的ヴォキャブラリーの蓄積とその適応性の判断力が不可欠である。そのためには数をこなすことが重要であり、コンペ、プロポーザル、ワークショップあるいはチャンスがあれば実際のプロジェクトを材料にして設計を行いたい。その中で設計の技術を会得することを研究室の1つ目の目標とする。
(2)考える練習をする
上記実践は、闇雲に行っても実りはない。そこには理屈が不可欠である。しかし意匠理論とは一体何か?構造であれば「壊れない」、環境であれば「快適」であるというような目指す明快な指標が意匠には無い。「美」とはその時代の社会が決めていくものである。つまり意匠理論とはある時代の意匠の妥当性をさまざまな見地から判断していくことである。当研究室では、こうした意匠の基礎概念に関わる文献の講読を通じ、建築への応用の可能性を研究することを2つ目の目標とする(上記論文テーマはそうした意匠論のための基礎研究である)。
(3)国際性を身につける
自分のデザインをより客観的に見つめる意味で日本の外のものの考え方やデザインを学ぶべく海外留学、海外インターンシップを自ら行う。

熊谷研究室熊谷研究室

研究分野:建築構法計画、改修技術、構法史
専攻分野:建築計画

近年、ストック型社会への移行の中で既存建築の改修・再生が進みつつありますが、改修に関する構法は未だ試行錯誤の段階であり、学術的に整理することでより効果的に質を高めていくことか重要です。改修を「建物をより深く理解するプロセス」と捉え、改修に関わる技術的取組みを収集・整理し、オープンに活用可能な改修構法・技術知識基盤を構築する研究を進めています。別のテーマとしては、近代以降、工業化された建築材料・部材が広く地域を超えて普及してきましたが、これらも今日では各地域の背景や文化にあわせて構法が変化しています。構法の普及とその地域的展開を考察することは、私たちの生活とそれを支える建築・産業を考える上で重要であると考えています。他にも、西洋の伝統構法であるカタルーニャ・ヴォールト構法、構法の変遷などに関する研究を行っています。

栢木研究室栢木研究室

専攻分野:建築歴史・意匠
研究分野:近代建築史、保存再生、デザイン

現在の私たちを取り巻く都市は、ある日突然現れたものではなく、それまでの過去すべての延長線上に位置し、それはそのまま未来へと繋がるものです。本研究室では、都市と建築、また今ある空間の善し悪しではなく、背景にある社会との関係性について意識しながら、近現代の日本、東アジアを中心とした都市史・建築史に関する調査研究を行います。建築・都市に関する歴史的視点からの研究を、これからの町や地域のあり方、都市空間の設計につなげて行きたいと考えています。

研究キーワード:近代建築史、都市史、集合住宅史、歴史的環境、都市遺産、都市不燃化
研究テーマ:
•近代東京の変遷に関する都市史・建築史的研究
•近代の建築・土木施設の防災、不燃化に関する意匠と技術の歴史研究
•近代における集合住宅、共同建築のあり方
•歴史的環境の保全・再生に関する研究

高研究室

研究分野:建築設計、都市計画
専攻分野:建築設計

考えながらつくる、つくりながら考える、ということを建築の基点として、知識と行動、あるいは論理と直感を行き来しながら設計を行います。技術や社会、芸術に接する建築分野としての調査研究を行い、原寸大もしくはそれに近いスケールでの制作をすることで、その影響と結果についてさらに検証します。

研究テーマ:
•クラフト・芸術・デザインの歴史的解釈と提案
•材料・構法・技術の変遷に関する研究と応用
•パブリックスペースや製造ネットワーク等に関する都市調査

倉渕研究室環境工学研究室

研究分野:建築環境工学、建築設備工学、数値流体工学
専攻分野:換気設備、換気効率、通風デザイン、流体数値シミュレーション

人間はその一生の8割以上を室内で過ごすと言われています。普段あまり意識していない空気ですが、健康に害を及ぼす恐れがないのか、その安全性の確保のため有効な換気を行うこと、新鮮空気が居住者に行き渡るための配慮を行うことは、建物気密性能が向上している現状では、大切な課題となっています。また、地球温暖化対策として、夏場に効果的に通風を取り入れ、エアコンに依存しない生活を送るためには、どのような開口部を設ければよいか?就寝時に安心して開放できる開口部としては、どのようなものが考えられるか?このような課題に応えるため、実験、実測、流体数値シミュレーションなどを駆使し、健康・快適かつ省エネルギー性の高い建築のあり方について研究を行っています。

長井研究室環境工学研究室

研究分野:環境工学
専攻分野:熱環境・空調設備

室内を健康的、かつ温熱的に快適な状態に保ちつつ、少ない資源を効率的に使って空調制御を行う方法を研究しています。そのため、断熱強化や窓の適切な配置、といった建築設計上の手法とその評価方法について、実建物の実測と計算機シミュレーションにより研究しています。また、住宅内のエアコンと窓開閉の連係方法についての研究、あるいは大型ビルに見られる空調システムの最適制御方法に関する研究も行っています。

高橋研究室高橋研究室

研究分野:建築構造、構造設計、構造技術、構造材料、耐衝撃工学
専攻分野:構造設計・監理、耐震診断・改修設計、免震・制振、新素材、防災、耐衝撃実験・解析

研究室では、構造設計実務に軸足を置いた建築構造の実践を中心に、【世界初の構造技術を葛飾キャンパスから発信しよう!!】の魂のもと、「建築構造技術に恋して、建築構造技術で社会をデザインする」ことをビジョンとしている。また、ボランティア活動にも力を入れており、サイエンス夢工房理大祭、放課後アフタースクールでの防災教室,キッズベースキャンプでの防災教室なども積極的に実施している。

伊藤(拓)研究室伊藤拓海研究室

研究分野:鋼構造、耐震工学
専攻分野:性能設計法、構造力学、応用力学、強非線形問題、ハイブリッド実験

近年、未曾有の自然災害や人為的被害により、建物が潰れて人の命が奪われるという悪夢を何度も経験しています。これらの悲劇は、構造物の要求性能は時代とともに変化し続け、安全性を論じるには従来の耐震性という単一の指標だけでは十分ではなく、新しいキーワードを設計で考えるべき時代が目の前に訪れていることを教えてくれています。また、これらの災害や被害により莫大な物的・経済的損失を被り、財産保全への社会的要求が高まってきています。さらに、地球環境問題への意識が高まりつつあり、建築物の持続使用可能性についても議論すべき時代を迎えています。これらの次世代型要求性能について、既存ストックとしての鉄骨構造物の再生と有効活用を図るとともに、鉄骨構造を主としたハイブリッド構造という選択肢も視野に入れ、継続使用を目的とした修復性や、構造性能のリニューアルの研究にも取り組んでいます。

今本研究室今本研究室

研究分野:建築材料
専攻分野:材料保存,環境共生型材料、材料設計

建築物は永遠にその姿を保てるものではありません。時には過酷な環境に曝されながら徐々に朽ちてゆく運命にあります。自然に倣いながらも、一方で後世に残すべき建築物の保存方法について、主として材料的な観点からの研究開発を行っています。また、現代は建築物の在り方も地球環境的な観点で考えるべき時代に入っています。このような中で本研究室では産業副産物を建築材料に応用するための研究を行っています。古い建物を維持保全し、環境負荷低減型の新しい建築物を目指した研究を実施しています。

加藤研究室

研究分野:建築構造学,建築防災,耐火構造
専攻分野:各種構造,耐火性能,補修補強技術

建築物は耐用期間中,様々な災害を経験する可能性があります。また,災害後も建築物の機能を早期に復旧し,例えば住居・商業・医療といった様々な機能を早期に再開させ経済活動を回復せることも重要です。本研究室では,建築物の地震や火災といった災害時,また災害後の力学的挙動を解明し,合理的な構造設計を可能とするための研究を行っています。構造材料としてはコンクリート,鋼,木の他,近年注目・開発されている環境配慮型の材料も対象としています。

山川研究室

研究分野:建築数理、建築構造
専攻分野:応用力学、最適設計、計算力学

構造性能、経済性に加えて、意匠設計や施工の観点からも総合的に高性能な建築物を、最適化手法と力学理論に基づき設計するための手法を研究しています。
(1)建築物の構造最適化:与えられた設計条件の下で何らかのコスト関数を最小化する建築物の設計を、数理的アプローチから行います。例えば、最適化手法に基づく設計解の合理性分析、補修・修繕計画を含めた地震リスク/ライフサイクル評価、機械学習の援用による設計ナビゲーションについての研究を行います。
(2)想定外につよいロバスト設計:地震・材料特性など各種の不確定性があることを前提に建築設計を考えることが求められます。このような不確定性に影響されづらい性質である「ロバスト性」を向上させた構造システムの実現を目指します。安心・安全な構造システムが備えるべき性質の分析、先端的な応答制御技術を活用する合理的方法論、被災後の回復力であるレジリエンスについての研究を行います。
(3)空間構造の形態創生・応答制御設計:ドームやスタジアム屋根などの大スパンを覆う空間構造は、ビル等の重層式骨組構造と異なる特有の振動性状を示します。形態抵抗と振動制御の観点から有利な空間構造のシステムを提案します。また、膜構造、テンセグリティ構造など張力によって安定化される構造物、あるいは自由曲面シェル構造物を数理的に設計する手法についての研究を行います。

広谷研究室

研究分野:建築意匠、設計

主な研究テーマ
(1)建築設計における他領域のクリエイターとの共同作業について
建築に求められる役割は多様化している。これにこたえるために他領域のクリエイターとの共同作業の有効性を実践的探り、設計業務の中で実践する。
(2)まちづくり、アート・デザインイベントについて
行政や地域住民とコミュニケーションをとりつつ、まちづくりの在り方を探り実践する。

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